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| 製造者 |
| 会社名 : |
南海化学工業株式会社 |
| 郵便番号 : |
550-0015 |
| 住所 : |
大阪府大阪市西区南堀江1丁目12番19号 |
| TEL : |
06-6532-5592 |
| 担当部門 : |
土佐工場 製造室 製品管理品質保証グループ |
| TEL : |
0888-31-6191 |
| FAX : |
0888-31-3461 |
| 緊急連絡先 : |
南海化学工業(株) 土佐工場 (TEL 0888-31-6191) |
| 作成 : |
H7/02/10 |
| 改訂 : |
H11/03/31 |
| 整理番号 : |
208 |
| 充填製造者及び販売者 |
| 会社名 : |
株式会社 内藤商店 |
| 郵便番号 : |
460-0002 |
| 住所 : |
名古屋市中区丸の内3丁目8番3号 |
| 担当部署 : |
製造部 |
| TEL : |
052-962-5551 |
| FAX : |
052-961-5901 |
| 緊急連絡先 : |
052-962-5551 |
| 受付時間 : |
月曜日〜金曜日 8:00−17:00 |
| 改訂 : |
2001/02/24 |
| MSDS a@: |
MSDS-623003 |
製品名(化学名・商品名等) :
クロロピクリン(南海クロールピクリン)
物質の特定
| 単一製品・混合物の区分 : |
単一製品 |
| 化学名 : |
トリクロルニトロメタン(ニトロクロロホルム) |
| 成分及び含有量 : |
クロロピクリン 99.5%以上 |
| 化学式又は構造式 : |
CCl3NO2(M.W:164.39) |
| 官報公示整理番号 : |
化審法 2−199 |
| CAS a@: |
76-06-2 |
| 国連分類 : |
クラス6.1(毒物P.G.1) |
| 国連番号 : |
1580 |
危険有害性の分類
| 分類の名称 : |
急性毒性物質 |
| 危険性 : |
引火爆発はない。 |
| 有害性 : |
本剤は気化すると窒息性有毒ガスとなり、吸入した場合、気管支を刺激して咳、鼻汁がでる。多量に吸入すると、胃腸炎、肺炎、尿に血が混じる、悪心、呼吸困難、肺水腫を起こし、重度の場合は死亡する。 眼に入った場合、眼の粘膜を刺激し、催涙する。結膜の炎症を起こし視力障害を起こすことがある。 液が皮膚に直接触れると水泡を生ずることがある。 |
| 環境影響 : |
魚貝類に強い影響を及ぼすので、本剤は河川、湖沼、海域に飛散・流入する恐れのある場所では使用しないこと。 使用した器具の洗浄水、残余の薬剤及び容器などは魚貝類に影響を及ぼさない場所に処理し、決して河川等に流さないこと。 |
応急処置
| 眼に入った場合 : |
軽度の場合は洗眼、重度の場合は直ちに大量の水で15分以上洗眼し、速やかに医師の手当てを受ける。洗眼の際は眼球・瞼の隅々まで水がいきわたるようにする。 |
| 皮膚に付着した場合 : |
直ちにふきとり、多量の温湯や石鹸水でよく洗い落とし、速やかに医師の手当てを受ける。衣服等に付着した場合は、直ちに脱衣してよく洗濯し、当人はシャワーで洗い流す。衣服は臭気が抜けるまで身につけないようにする。 |
| 吸入した場合 : |
衣類にしみ込んでいる場合は、直ちに服を脱がせて毛布にくんで新鮮な空気の場所に移して安静にさせ、医師の手当てを受ける。呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行い、呼吸困難の場合は酸素吸入を行う。 |
火災時の処置
| (1)
| 周囲で火災が発生した場合、速やかに容器を安全な場所に移す。また移動不可能な場合は類焼及び破缶防止のために容器の周囲に散水して冷却する。 |
| (2)
| 初期火災で破缶の恐れが無い場合、注水消火を優先する。 |
| (3)
| 容器が火に包まれ熱で破缶又はその恐れがある場合、風上に退避する。特に大量の場合は防護具(防毒マスク)を必ず着用する。周囲にロープを張るなどして人の立ち入りを禁止する。 |
| (4)
| 消化剤‥‥粉末ドライケミカル・炭酸ガス・泡消化剤・水 |
漏出時の処置
| 容器異常 : |
ポリエチレン袋やシートを用いて可能な限りの漏出防止手段をとる。 |
| 少量 : |
液を布で拭き取り、布を適当な容器に移して密封する。場合により、そのまま風にさらして蒸発させる。あるいは、分解剤の亜硫酸ナトリウム液(サルファイト)や石灰で処理する。 |
| 大量 : |
まず、その周囲を立入禁止とし、人を風下に行かせないようにする。次いで土砂などで囲み拡散を防止する。必要に応じ亜硫酸ソーダ液や消石灰で処理する。その後、大量の乾燥した土壌をかけて覆い、十分吸着させる。また場合により、水で流して近くの低地や窪地に等に貯める方法を用いる。河川等に排出されないように注意する。防護具(全面型防毒マスク)を必ず着用する。 |
| 破損 : |
破損した容器内に残存している本剤は密封できる容器に回収し、破損した容器類はポリ袋に入れて密封し、ドラム缶に入れて蓋をしておく。製造業者に連絡しその指示に従う。 |
取り扱い及び保管
| 取り扱い : |
吸い込んだり、眼、皮膚及び衣類に付着しないように適切な保護具を着用し風上から作業する。 手洗い、洗眼等の設備を設けて、作業後は顔、手足等の露出部を石鹸で良く洗い、うがいをする。 ガスの発生を抑え、作業環境を許容濃度以下に抑える。 容器は密封し、漏れを防ぎ、破損しないように丁寧に扱う。 容器等は転倒、落下、横転等の衝撃を与えないようにする。 金属腐食性があるので、使用後の金属製器具等は10%ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)でよく洗浄する。 |
| 保管 : |
容器は密封して火気厳禁、直射日光、湿気を避けた冷暗所に保管し、施錠する。 |
| その他 : |
毒劇法等の法令の定めるところに従う。 |
暴露防止措置
| 許容濃度 |
| 日本産業衛生学会(1995) : |
0.1ppm (0.67mg/m3) |
| ACGIH(1994-95) : |
0.1ppm (0.7mg/m3) |
| 設備対策 : |
取扱いについては、出来るだけ密閉された装置、機器又は局所排気装置を使用する。事故発生時の用具として、バケツ、スコップ、ポリ袋、密封容器、ロープ、立入禁止板等、分解剤(亜硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、消石灰)を常備する。北川式検知管(クロロピクリン用)を用意する。 |
| 防護具 : |
ゴム手袋、ゴム長靴、全面型有機ガス用防毒マスク、保護眼鏡など。 |
物理/化学的性質
| 外観等 : |
無色〜淡黄色の透明液体 |
| 沸点 : |
112〜113℃ |
| 蒸気圧 : |
18.3mmHg(20℃) |
| 揮発性 : |
常温でガス化し金属類を腐食する。 |
| 凝固点 : |
−64℃ |
| 比重及び嵩比重 : |
液体 1.66(20℃) ガス 5.6(対空気) |
| 比熱 : |
0.22Kcal/Kg |
| 溶解度 : |
水:0.227g/100ml(20℃) 有機媒体:殆どの有機媒体と自由に混ざり合う。 |
危険性情報(安定性/反応性)
| 引火点 : |
該当なし |
| 発火点 : |
該当なし |
| 爆発限界 上限 : |
−−−−− |
| 下限 : |
−−−−− |
| 可燃性 : |
該当なし |
発火性 : (自然発火性、水との反応性)
| 該当なし |
| 酸化性 : |
該当なし |
| 自己反応・爆発性 : |
該当なし |
| 粉塵爆発性 : |
該当なし |
| 安定性・反応性 : |
熱に安定、ただし開放条件下ではかなり低温でも気化する。 酸に安定。アルカリに不安定。 |
有害性情報(人についての症例、疫学的情報を含む)
| 皮膚腐食性 : |
あり |
| 刺激性(皮膚、眼) : |
非可逆性の極めて強い刺激性を有する。 |
| 急性毒性 : |
(ラット LD50 LC50) |
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経口 25036mg/kg |
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吸入 30分暴露 0.665mg/L(100ppm) |
| 亜急性毒性(最大無作用量): |
吸入 ラット 4.7mg/m3 |
| がん原生 : |
なし |
| 変異原生 : |
DNAs修復試験 陰性 |
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クロルピクリンの気中濃度と人に対する
影響 |
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0.1ppm
長時間作業における無影響レベル |
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約 1ppm
長時間作業における無影響レベル |
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約 2ppm 催涙濃度 |
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約 5ppm 不耐濃度 |
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約 10ppm 長時間暴露による致死濃度 |
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約100ppm 短時間暴露(30分)による致死濃度 |
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約300ppm 極めて短時間暴露(10分)による致死濃度 |
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【 治療法 】 |
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(1) 酸素吸入、人工呼吸 |
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(2) 皮膚症状にはステロイド剤の投与 |
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(3) 眼に入った場合には1%重曹水で洗眼 |
環境影響情報
| 分解性 : |
細状態圃場推定半減期 沖積土 4口/火山灰土 5口 |
| 蓄積性 : |
なし |
| 魚毒性 : |
コイ 48Hr TLm 0.168ppm |
廃棄上の注意
| 分解法 : |
少量の界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液中で、攪拌し分解させた後、多量の水で希釈して処理する。 |
| (備考)
| 混合溶液の亜硫酸ナトリウムの濃度は約30%、炭酸ナトリウムの濃度は約4%とする。 |
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混合溶液はクロロピクリンに対して25倍容量以上用いる。 |
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分解は液中の油滴及び刺激臭が消失するまで行う。 |
運送上の注意
| ・ |
航空輸送不可。 |
| ・ |
船舶による輸送においては「UN」マーク入りの容器で輸送する必要があり、貨物船及び貨物フェリーに積載可能。1Kg容器は船舶による輸送は不可。 |
| ・ |
容器運搬の際は、事前に破損の有無及び密封状態をよく点検する。 |
| ・ |
容器運搬の際は、密封して絶対破損しないように注意する。ガラス瓶及びプラスチック瓶の場合はとくに注意する。 |
| ・ |
荷崩れのないようにする。 |
| ・ |
積み込み、荷下ろしの際は投げたり、転がしたり乱暴に取り扱わない。 |
| ・ |
少量輸送の混載の場合は、シート類で覆って直射日光を避ける。 |
| ・ |
大量輸送は原則として、コンテナー車及びそれに準じた車輌による。 |
| ・ |
商品と混載しない。 |
| ・ |
防護具(ゴム手袋等)を携行する。 |
| ・ |
車輌で運搬する場合は、荷送人は運搬人に荷送人通知書を交付する。 |
| ・ |
その他毒劇法等の法令の定めるところに従う。 |
適用法令
| 農薬取締法
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| 毒劇物法
| : 劇物 |
| 危規則
| : 別表4毒物 |
| 航空法
| : 積載禁止 |
| 港則法
| : 施行規則第12条危険物(毒物) |
| 消防法
| : 第9条の2施工令第4条の5 届け出を要する物質(200Kg以上) 非危険物 |
引用文献
1)毒劇物基準関係通知集 改訂増補版 厚生省薬務局安全課監修
(薬務広報社 1991年)
2)農薬中毒の症状と治療法(昭和62年4月)
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記載に関する問い合わせ先
南海化学工業株式会社 土佐工場 TEL:0888−31−6191 FAX:0888−31−3461 |
その他
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記載内容は現時点で入手できる資料・情報・データに基づいて作成しておりますが、情報の正確さ、安全性を保証するものではありません。また注意事項は通常の取扱いを対象にしたものですが、特別な取扱いをする場合には、新たに用途、用法に適した安全対策を講じた上で実施願います。
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