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製造者 |
会社名 : |
和光純薬工業株式会社 |
郵便番号 : |
540-8605 |
住所 : |
大阪市中央区道修町三丁目1番2号 |
担当部署 : |
営業企画室 |
TEL : |
06-6203-3741(代表) |
FAX : |
06-6201-5964 |
緊急連絡先 : |
大阪試薬部(TEL 06-6203-3741-代-) 東京試薬部(TEL 03-3270-8571-代-) |
作成 : |
1995/02/15 |
MSDS a@: |
20-0867 |
充填製造者及び販売者 |
会社名 : |
株式会社 内藤商店 |
郵便番号 : |
460-0002 |
住所 : |
名古屋市中区丸の内3丁目8番3号 |
担当部署 : |
製造部 |
TEL : |
052-962-5551 |
FAX : |
052-961-5901 |
緊急連絡先 : |
052-962-5551 |
受付時間 : |
月曜日〜金曜日 8:00−17:00 |
改訂 : |
2001/01/25 |
MSDS a@: |
MSDS-762005 |
製品名(化学名・商品名等) : ピクリン酸
物質の特定
化学名 : |
ピクリン酸(別名2,4,6−トリニトロフェノール) |
成分及び含有量 : |
98%以上(乾燥後) (15〜25%水を添加している) |
化学式・分子量 : |
HOC6H2(NO2)3 = 229.11 |
官報公示整理番号 化審法: |
3−823 |
CAS a@: |
88-89-1 |
国連分類 : |
クラス1.1D(爆発物 PG 1) |
国連番号 : |
0154 |
危険有害性の分類
分類の名称 : |
爆発性物質、急性毒性物質 |
危険性 : |
加熱、衝撃等により爆発する。 |
有害性 : |
眼、鼻、のど、皮膚を刺激する。吸入したり、飲み込んだ場合、重傷の時は意識不明となり呼吸困難を起こすことがある。皮膚からも吸収され、同様の症状が現れる。 |
環境影響 : |
−−−−− |
応急処置
眼に入った場合 : |
直ちに多量の水で15分以上洗い流す。直ちに医師の手当を受ける。 |
皮膚に付いた場合 : |
多量の水で石鹸を用いて洗う。炎症を生じた時は医師の手当を受ける。 |
吸入した場合 : |
新鮮な空気の場所にうつし、安静保温に努める。鼻やのどに刺激があるときは鼻をかみ、うがいをさせる。直ちに医師の手当を受ける。 |
誤飲した場合 : |
水でよく口の中を洗浄する。可能であれば、指をのどに差し込んで吐きださせ、直ちに医師の手当を受ける。 |
火災時の処置
消火方法 : |
火元の燃焼源を断ち、大量の水を用いて消火する。移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。移動不可能な場合には周辺を水噴霧で冷却する。爆発する恐れがあるので、消火作業は必ず保護具を着用し、風上から行い、遮蔽物を利用して注水する。 |
消火剤 : |
水、乾燥砂 |
漏出時の処置
飛散した物はできるだけ空容器に回収する。そのあとを多量の水を用いて洗い流す。回収の際は飛散した物が乾燥しないよう、適量の水を散布し、回収物の保管、輸送に際しても充分に水分を含んだ状態を保つようにする。用具及び容器は金属製のものを使用してはならない。作業の際には必ず保護具を着用し、風下で作業をしない。この場合、濃厚な排液が河川等に排出されないように注意する。
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取り扱い及び保管
取り扱い |
・ |
火気厳禁とし、摩擦、衝撃、スパークに注意する。乾燥状態で取り扱う時は特に注意を要する。 |
・ |
酸化鉄、酸化銅、硫黄、沃素などが混入すると摩擦、衝撃により更に激しく爆発するので注意する。 |
・ |
吸い込んだり、眼、皮膚および衣類に触れないように、適切な保護具を着用する。 |
・ |
取扱い場所には局所排気装置を設置する。使用後は容器を密封する。 |
・ |
漏れ、飛散しないようにし、粉塵を発生させない。 |
・ |
容器を転倒させ、落下させ、衝撃を加え、または引きずる等の粗暴な扱いをしない。 |
保管 |
・ |
容器は直射日光を避け、冷暗所に貯蔵し、密閉して、空気との接触を避ける。 |
・ |
通常15%以上の水を含有させて保存する。 |
・ |
燃焼しやすいものとの接触を避ける。 |
その他 |
・ |
毒劇物取締法、労働安全衛生法、消防法などの法令に定めるところに従う。 |
暴露防止措置
管理濃度 |
−−−−− |
許容濃度 |
日本産業衛生学会勧告値 : |
−−−−− |
ACGIH(TLV) : |
TWA 0.1mg/m3 STEL 0.3mg/m3(skin) |
OSHA(PEL) : |
TWA 0.1mg/m3(skin) |
設備対策 |
・ |
屋内作業場での使用の場合は発生源の密閉化、または局所排気装置を設置する。 |
・ |
取扱い場所の近くに安全シャワー、手洗い、洗眼設備を設け、その位置を明瞭に表示する。 |
防護具 |
・ |
保護眼鏡、保護手袋、保護長靴、保護衣、防塵マスク |
物理/化学的性質
外観等 : |
黄色から無色の無臭の結晶 |
臭気 : |
−−−−− |
沸点 : |
−−−−− |
融点 : |
122〜123℃ |
蒸気密度 : |
−−−−− |
蒸気圧 : |
−−−−− |
比重 : |
1.8 |
溶解度 : |
水に可溶(1.4g/100ml水) アルコール、アセトンに易溶 |
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : |
150℃ |
発火点 : |
300℃ |
爆発範囲 : |
−−−−− |
安定性・反応性 : |
衝撃、摩擦、振動により爆発的に分解することがある。 |
有害性情報
急性毒性 : |
経口 ウサギ LDL0 120mg/kg(*2) |
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皮下 イヌ LDL0 60mg/kg(*2) |
刺激性 : |
眼、鼻、のど、皮膚を激しく刺激する。(*1) |
感作性 : |
感作性皮膚炎を生じ、通常、顔特に口囲、鼻の側面に浮腫、丘疹、水泡を生じる。(*3) |
変異原性 : |
微生物を用いる変異原性試験−大腸菌 1800ppm サルモネラ菌 5μmol/plate(*2) |
がん原性 : |
IARC、OSHA、NTPにがん原性の記載なし。(*4) |
慢性毒性 : |
−−−−− |
環境影響情報
魚毒性 : |
ヒメダカに対する急性毒性 48時間 LD50 230mg/L (*5) |
分配係数 : |
logPow(オクタノール/水 分配係数) = 2.03(*7) |
廃棄上の注意
(1)燃焼法 |
・ |
炭酸水素ナトリウムと混合したものを少量ずつ紙などに包み、他の木材、紙等と一緒に危害を生じるおそれのない場所で解放状態で焼却する。 |
・ |
大過剰の可燃性溶剤と共に、アフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉の火室へ噴霧して焼却する。 |
(備考) |
・ |
一度に多量のものを処理しない。 |
運送上の注意
・ |
運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないよう積み込み、荷くずれの防止を確実におこなう。 |
・ |
その他、毒物および劇物取締法、労働安全衛生法、消防法などの法令に定めるところに従う。 |
適用法令
火薬取締法 : |
爆薬(乾燥品) |
労働安全衛生法 : |
令別表 第一の1 爆発性の物 |
毒物及び劇物取締法 : |
劇物 包装等級3 |
消防法 : |
危険物 第五類ニトロ化合物 危険等級1 |
危険物船舶運送 : 及び貯蔵規則
| 火薬類 |
引用文献
(*1) |
毒劇物基準関係通知集、改訂増補版 厚生省薬務局安全課監修 薬務広報社(1991) |
(*2) |
Registry of Toxic Effects of Chemicl Substances NIOSH(1985-86) |
(*3) |
産業中毒便覧 後藤稠 他編 医歯薬出版(株)(1977) |
(*4) |
米国OSHA危険有害性の周知基準−規則と有害性化学物質リスト−(第4版)
(社)日本化学物質安全・情報センター(1989)
|
(*5) |
化審法の既存化学物質安全性点検データ集(財)化学品検査協会(1992) |
(*6) |
Merck Index (11th Edition)
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(*7) |
国際化学物質安全性カード(ICSC)日本語版 化学工業日報社(1992) |
データ作成者
その他
危険・有害性の評価はかならずしも充分ではないので、取扱いには充分注意して下さい。 |
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