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031102 酢酸エチル
製品名(化学名・商品名等) : 酢酸エチル |
製品名 : | 酢酸エチル |
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製品説明 種 類 : | シンナー |
用 途 : | 稀釈剤 |
物質の特定
単一製品・混合物の区分 : | 混合物 |
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成分名 : | 酢酸エチル |
含有量 : | 99.9 |
CAS a@: | 141-78-6 |
危険有害性の分類
分類の名称 : | 引火性液体、急性毒性物質、その他の有害物質 |
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【 危険有害性コメント 】 | |
☆ | 非常に燃えやすい液体である。 |
☆ | 有機溶剤中毒を起こす恐れがある。 |
☆ | 海洋汚染の恐れあり。 |
応急処置
眼に入った場合 : | 直に大量の清浄な流水で15分以上洗う。瞼の裏まで完全に洗う。医師の診断を受けること。 |
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皮膚に付着した場合 : | 付着物をウエスにて素早くふきとる。大量の水及び石鹸又は皮膚用の洗剤を使用して十分に洗い落とす。溶剤、シンナーは使用しない。外観に変化が見られたり、痛みがある場合には、医師の診断をうける。 |
吸入した場合 : | 蒸気、ガス等を大量に吸い込んだ場合には、直ちに空気の新鮮な場所に移し、暖かく安静にする。呼吸が不規則か、止まっている場合には人工呼吸を行う。嘔吐物は飲み込ませないようにする。蒸気、ガス等を吸い込んで気分が悪くなった場合には、直ちに空気の清浄な場所で安静にし、医師の診断をうける。 |
飲み込んだ場合 : | 誤って飲み込んだ場合には、安静にして直ちに医師の診断をうける。嘔吐物は飲み込ませないようにすること。 |
火災時の処置
【 消火方法 】 | |
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☆ | 水を消火に用いてはならない。 |
☆ | 適切な保護具(耐熱着衣など)を着用する。 |
☆ | 可燃性のものを周囲から、速やかに取り除くこと。 |
使用可能消火剤 : | 水[×] 炭酸ガス[○] 泡[○] 粉末[○] 乾燥砂[○] |
漏出時の処置
付近の着火源、高温体及び可燃物を速やかに取り除く。着火した場合に備えて、粉末又は泡消火器を準備する。作業の際には適当な保護具(手袋、防護マスク、エプロン、ゴーグル等)を着用する。乾燥砂、土、その他の不燃性のものに吸着させて回収する。大量の流出には、盛り土で囲って流出を防止する。流出物は密閉できる容器に回収し、安全な場所に移す。 |
取り扱い及び保管
【 取扱上の注意 】 | |
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☆ | 換気の良い場所で取り扱う。 |
☆ | 容器はその都度密栓する。 |
☆ | 周辺での火気、スパーク、高温物の使用を禁止する。 |
☆ | 静電気対策のため、装置等は接地し、電気機器類は防爆型のものとする。 |
☆ | 工具類は火花防止型のものを用いる。 |
☆ | 皮膚、粘膜、着衣、目等の適切な保護具を着用する。 |
【 保管上の注意 】 | |
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☆ | 通風の良いところに保管する。 |
☆ | 日光の直射を避ける。 |
☆ | 火気、熱源から遠ざけて保管する。 |
暴露防止措置
【 設備対策 】 | |
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☆ | 取り扱い設備は防爆型を使用する。 |
☆ | 排気装置を取り付けて、蒸気が滞留しないようにする。 |
☆ | 液体の輸送、汲み取り、混合、攪拌等の装置についてはアースを取るように設備すること。 |
☆ | 取り扱い場所の近くには、高温、発火源となるものが置かれないような設備とする。 |
☆ | 屋内作業所の場合には、自動塗装機等を使用するなど、作業者が直接暴露されない設備とするか、局所排気設備などにより作業者が蒸気などの暴露を避けられるような設備とする。 |
☆ | タンク内部などの密閉場所で作業をする場合には、密閉場所が、特に底部まで十分に換気出来る装置を取り付けること。 |
【 保護具 】 | |
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呼吸器系の保護 : | 有機ガス用防毒マスクを着用する。密閉された場所では、送気マスクを着用する。 |
目の保護 : | 保護眼鏡を着用する。 |
皮膚の保護 : | 有機溶剤又は化学薬品が浸透しない材質の手袋を着用する。 |
その他の保護具 : | 静電塗装をする場合には、通電靴を着用する。 |
物理/化学的性質
状態 : | 液体 |
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色 : | 無色透明 |
臭気 : | エステル臭 |
沸点 : | 77.2℃ |
密度 : | 0.902 |
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : | −4℃ |
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発火点 : | 427℃ |
爆発範囲 : | 2.0%〜11.1% |
反応性 : | 接触により危険性のある物質−酸化剤、酸、塩基 |
安定性 : | 燃焼などによる有毒ガスの発生−COなど |
その他の反応性情報 : | 通常の条件では安定である。 |
その他の危険性情報 : | 特にない。 |
有害性情報
組成物質の有害性及び暴露濃度基準 | |
物質名 : | 酢酸エチル |
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管理濃度 : | 400ppm |
ACGIH : | 400ppm |
その他有害性 : | LD50 5620mg / kg |
組成物質に関するその他の有害性情報 | |
酢酸エチル : | 麻酔作用、角膜混濁、染色体異常、性染色体欠失不分離 |
組成物質に関するその他の有害性情報 | |
製品に関する有害性情報 : | 製品としての安全性試験は行っていない。 |
環境影響情報
漏洩時、廃棄などの際には注意を守ること。 |
廃棄上の注意
廃塗料、容器等の廃棄物は、許可を受けた産業廃棄物処理業者と委託契約をして処理を委託する。容器、機器装置等を洗浄した排水等は、地面や排水溝へそのままながさないこと。廃水処理、焼却等により発生した廃棄物についても、廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び関係する法律に従って処理を行うか、処理を委託すること。 |
運送上の注意
共通 : | 取扱及び保管上の注意の項の一般的注意事項に従う。 |
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陸上輸送 : | 消防法、労働安全衛生法、毒劇法に該当する場合は、法令の輸送について定めるところに従うこと。 |
海上輸送 : | 船舶安全法に定めるところに従うこと。 |
航空輸送 : | 航空法に定めるところに従うこと。 |
国連番号 : | 1173 |
国連分類 : | クラス 3―V(引火性液体) |
適用法令
労働安全衛生法 : | 危険物(引火性の物 4―2) 有機溶剤予防規則(第2種有機溶剤) |
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消防法 : | 危険物 第四類第一石油類(非水溶性)危険等級U |
船舶安全法 : | 中引火点引火性液体 |
毒物及び劇物取締法 : | 劇物 |
悪臭防止法 : | 指定物質を含有する(酢酸エチル) |
PRTR法 : | 該当せず |
引用文献
(1)溶剤ポケットブック (2)メルクインデックス (3)溶剤ハンドブック (4)危険防止救済便覧 |
データ作成者
三協化学株式会社 中村 喜一郎 |
その他
危険・有害性の評価は必ずしも十分ではりませんので、取り扱いには十分注意してください。 |