
製造者 |
会社名 : |
東亞合成 株式会社 |
住所 : |
〒105-8419 東京都港区西新橋1−14−1 |
担当部署 : |
クロルアルカリ事業部 |
責任者 : |
小寺 員馬 |
TEL : |
03-3597-7269 |
FAX : |
03-3597-7381 |
作成 : |
H7/03/20 |
東亞整理番号 : |
1-369-S-511 |
充填製造者及び販売者 |
会社名 : |
株式会社 内藤商店 |
郵便番号 : |
460-0002 |
住所 : |
名古屋市中区丸の内3丁目8番3号 |
担当部署 : |
製造部 |
TEL : |
052-962-5551 |
FAX : |
052-961-5901 |
緊急連絡先 : |
052-962-5551 |
受付時間 : |
月曜日〜金曜日 8:00−17:00 |
改訂 : |
2001/02/10 |
MSDS a@: |
MSDS-021202 |
製品名(化学名・商品名等) : 苛性カリ(フレーク)
物質の特定
複合・混合物の区別 : |
単一製品 |
化学名 : |
水酸化カリウム(固体苛性カリ・苛性カリフレーク) |
成分及び含有量 : |
95% |
化学式又は構造式 : |
KOH |
官報公示整理番号 化審法: |
1−369 |
官報公示整理番号 安衛法 : |
化審法に準ず |
CAS a@: |
1310-58-3 |
国連分類 : |
−−−−− |
国連番号 : |
1813 |
危険有害性の分類
分類の名称 : |
腐食性物質、急性毒性物質 |
危険性 : |
次の危険性があるので注意する。酸と反応し、中和熱を発生する。 |
有害性 : |
飲み込み、吸入、皮膚接触により体内に入ると有毒である。貯蔵、取り扱い等には、厳重な注意を要す。皮膚に接触すると化学反応を起こし、皮膚組織を破壊(薬傷)する危険性がある。接触すると重度(短時間で皮膚組織が破壊)やけどを引き起こす。飲み込むと有毒である。貯蔵、取り扱い等には、厳重な注意を要す。 |
応急処置
眼に入った場合 : |
洗眼は、20〜30℃の洗浄水を使用し、擦ったり、堅く眼を閉じさせない。直ちに水で15分間以上の洗眼をした後、医師の処置を受ける。 |
皮膚に付着した場合 : |
直ちに多量の水で十分に洗い流し、医師の処置を受ける。 |
吸入した場合 : |
新鮮な空気に当てるのが基本である。必要により人工呼吸(又は酸素吸入)を行い安静保温に努め、直ちに医師の処置を受ける。 |
飲み込んだ場合 : |
医師に容器又はその表示を示すか化学名を伝える。多量の水を与え、医師の診断を受ける。 |
その他注意事項 : |
衣服・靴・手袋に付着したと思われるときは、それら全てを脱がせる。皮膚浸透性があるので痛みの有無に関係なく処置を急ぐこと。飲み込み、吸入や皮膚接触があれば自覚症状が無くても医師の診断を受ける。 |
火災時の処置
消火方法 : |
水又はCO2の消化剤は用いないこと。警戒区域を設置し、関係者以外は立入禁止。保護具、保護衣を必ず着用。速やかに容器を安全な場所に移すか、若しくは内容物を他の安全なタンクへ移送する。容器及びその周辺に散水して冷却する。水噴霧をして周囲のタンク、貯蔵庫を冷却する。 |
消火剤 : |
噴霧状注水 |
漏出時の処置
・ |
漏れだした場所の周辺に、ロープを張るなどして関係者以外の立入りを禁止する。 |
・ |
風下で作業をしない。 |
・ |
この物質を取り扱う作業の際は、形状や性質にあった適切な保護具を着用して行う。 |
・ |
容器・タンク等から流出していれば、その防止措置を急いで行う。 |
・ |
洩出物を容器等へ回収する。(必要ならば吸着材(剤)に吸着させる。) |
・ |
中和・分解等の除害後、希釈放流する。 |
・ |
公共用水域に流さないよう措置を行う。 |
・ |
飛散防止のため、むしろやシートで覆う。 |
取り扱い及び保管
・ |
毒物及び劇物取締法第11条の規定に準拠して取り扱う。なお、毒物劇物取扱責任者を置くと共に次の事項も順守しなければならない。 |
|
1)盗難、紛失の防止措置。 |
|
2)漏れ、流れだし、しみ出、地下にしみ込む等の防止措置。 |
・ |
室内での取扱時、密閉化又は局排装置を設ける。 |
・ |
床等にこぼしたら拭き取るか、掃除をする。 |
・ |
廃液の回収設備を設ける。 |
・ |
作業環境の空気中の濃度を暴露限界以下に保つよう換気すると共に、定期的に作業環境測定を行う。 |
・ |
吸引や皮膚接触を防止するための保護具を着用。 |
・ |
眼や顔の保護をする。 |
・ |
休憩室等の食事をする生活区域に持ち込まない。 |
・ |
作業後、必ず手洗い・洗眼する。(うがい) |
・ |
廃液は排水溝に捨てない。 |
・ |
高温。多湿とならない場所とする。 |
・ |
酸化性物質、過酸化物と同じ場所に置かない。 |
・ |
保管場所に関係者以外は入れない、必要なら施錠する。 |
・ |
乾燥している場所を選ぶ。 |
・ |
法的技術基準に適合させる。 |
・ |
内容物を乾燥状態に保つ。 |
・ |
容器は完全密封する。 |
・ |
貯蔵量を制限する。 |
・ |
容器は機密性のよいものとする。 |
・ |
容器材質−PE、ステンレス |
・ |
設備材質−鋼、ステンレス |
・ |
排水や大気へ放出管理を十分に。 |
暴露防止措置
許容濃度 :
|
ACGIH(1992) : |
2mg/m3 |
日本産業衛生学会(1992) : |
2mg/m3 |
設備対策 :
| |
取扱い場所の近くに安全シャワー、手洗い、洗顔設備を設け、その位置を明瞭に標識表示する。 |
保護具 :
| |
眼や顔・・・ゴーグル 手や腕・・・合成ゴム手袋 足・・・その他 呼吸器系・・・空気呼吸器 全身・・・エプロン型簡易保護具 |
物理/化学的性質
外観等 : |
固体、白色、無臭 |
沸点 : |
1320℃ (760mmHg) |
蒸気圧 : |
−−−−− |
融点 : |
360℃ (760mmHg) |
揮発性 : |
−−−−− |
比重又は嵩比重 : |
2.044g/cm3(常温) |
蒸気比重 : |
−−−−− |
溶解度 : |
水 97g/100g (0℃) |
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : |
−−−−− |
発火点 : |
−−−−− |
爆発限界(空気中) : |
上限 −−−−− |
|
下限 −−−−− |
安定性・反応性 : |
湿気・水分によって吸湿を起こす。 |
有害性情報
皮膚腐食性 : |
接触すると重度(短時間で皮膚組織が破壊)やけどを引き起こす。 |
刺激性(皮膚、眼) : |
−−−−− |
急性毒性 : |
経口 ラット LD50=273mg/Kg |
|
経皮 −− LD50=−−−mg/Kg |
|
吸入 −− LC50=−−−ppm/1Hr |
がん原生 : |
[IARC] × 評価されていない |
|
[NTP] × 評価されていない |
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[OSHA] × 評価されていない |
|
[ACGIH] × 評価されていない |
変異原生 : |
変異原生試験では陽性と判定されている。(微生物、染色体異常) |
生殖毒性 : |
微量でも水に溶解すると、水生生物に悪影響を与える。 |
催奇形性 : |
−−−−− |
その他 : |
−−−−− |
環境影響情報
分解性 : |
データはない。 |
蓄積性 : |
データはない。 |
魚毒性 : |
−−−−− |
その他 : |
廃液は水を加えて希薄な水溶液とし、酸(希塩酸、希硫酸)で中和させた後、多量の水で希釈して流す。廃液を直接、下水、川などへ流してはならない。 |
廃棄上の注意
・ |
取り扱い及び保管上の注意の項の記載による他、海洋汚染及び海上災害防止法の当該規定を順守する。 |
・ |
毒物及び劇物取締法施工令40条の基準により廃棄すること。 |
・ |
大量の場合= |
・ |
少量の場合=水を入れた容器中で希酸で中和。水増しし流水中に廃棄。 |
・ |
使用済みの容器・包装袋の処分=十分に水洗いした後、廃棄する。 |
運送上の注意
取扱い及び保管上の注意の記載による他、毒物及び劇物取締法第16条の当該規定を順守する。 |
・ |
粗暴に取り扱わない。 |
・ |
袋・容器が破損しないように注意する。 |
・ |
落下・転倒の防止措置を行う。 |
・ |
衝撃・振動を与えない。 |
・ |
容器の蓋は密閉し保護する。 |
・ |
毒物及び劇物取締法第12条の表示をする。 |
・ |
毒物及び劇物取締法第12条 |
・ |
毒物及び劇物取締法施行規則第11条の6 |
・ |
毒物及び劇物取締法 容器等級−2(一部は3) |
・ |
毒物及び劇物取締法第12条 |
・ |
毒物及び劇物取締法第13条の3による(5000Kg以上を運搬する場合)。 |
・ |
毒物及び劇物取締法の毒物及び劇物取締法施行令の一部を改正する。 |
適用法令
1 |
毒劇法 劇物 (法別表第二) 急性毒物物質 |
2 |
安衛法 安衛則 腐食性液体(則326条) 腐食性物質 |
3 |
海洋汚染及び海洋災害防止法 (D類物質) |
引用文献
(1)化学防災指針 日本化学会編 丸善(79.6)
(2)化学大辞典 共立出版 (1969.7)
(3)危険物データブック 丸善株 (1989.8)
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データ作成者
その他
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全ての資料や文献を調査したわけではないため情報漏れがあるかもしれません。また、新しい知見の発表や従来の説の訂正により内容に変更が生じます。重要な決定などにご利用される場合は、出典等を良く検討されるか、試験によって確かめられることをお薦めします。 なお、含有量、物理化学的性質等の数値は保証値ではありません。また注意事項は通常的な取り扱いを対象としたものなので、特殊な取り扱いの場合には、この点にご配慮をお願いします。
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