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製品安全データシート

092238

リーアルラックス

製造者
会社名 : 多木化学株式会社
郵便番号 : 675-0124
住所 : 兵庫県加古川市別府町緑町2番地
担当部門 : 管理部
担当者 : 管理部長
TEL : 0794-35-6641
FAX : 0794-37-9685
緊急連絡先 : 多木化学株式会社 TEL:0794-35-6641
作成 : H9/01/10
整理番号 : MSDS NO 702
製造者及び販売者
会社名 : 株式会社 内藤商店
郵便番号 : 460-0002
住所 : 名古屋市中区丸の内3丁目8番3号
担当部署 : 製造部
TEL : 052-962-5551
FAX : 052-961-5901
緊急連絡先 : 052-962-5551
受付時間 : 月曜日〜金曜日 8:00−17:00
改訂 : 2001/02/22
MSDS a@: MSDS-092238

製品名(化学名・商品名等) : リーアルラックス

物質の特定
単一製品・混合物の区分 : 単一製品
化学名 : 次亜塩素酸ナトリウム
成分及び含有量 : 製品名−R6  有効塩素6%
製品名−R10 有効塩素10%
化学式又は構造式 : NaClO
官報公示整理番号 : (化審法)1−237
CAS a@: 7681-52-9
国連分類及び国連番号 : 1791
IMDG(P.8186)クラス8等級 V
ICAO/IATAクラス8等級 V PAT819 Y819 CAO821
危険有害性の分類
分類の名称 : 酸化性物質 腐食性物質 (*1)
危険性 : 常温でも徐々に分解して酸素を放出し、酸化作用のある酸と接触すると分解して塩素ガスを発生する。金属類、天然繊維類の殆どのものを腐食する。(*2)
有害性 : (1) 腐食性は苛性ソーダに匹敵し、酸性溶液にあえば次亜塩素酸を遊離して皮膚、粘膜を刺激するが、体温によって急激に不活性化されるので、吸収による全身中毒は殆ど起こらない。
(2) 眼にはいった場合は強い刺激を与え、すぐに洗い流さないと角膜が侵される。
(3) 長期にわたって皮膚に接触すると刺激により皮膚炎、湿疹を起こす。
(4) ミストを吸入すると気道粘膜を刺激し、しわがれ声、咽喉部の灼熱感、頭痛、激しい咳、肺浮腫を生ずる。
(5) 誤って飲み込んだ場合、口腔、食道、胃部の灼熱、疼痛、まれには食道、胃に穿孔を生ずることもある。(*3)
環境影響 : 水中で徐々に分解するが、海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律で有害物質のC類物質に指定されている。
応急処置
眼に入った場合 : 直ちに清浄な水で15分間以上洗眼した後、医師の診断を受ける。この場合、清浄な微温湯があれば疼痛を軽減する点で冷水洗浄より効果がある。(*3)
皮膚に付着した場合 : 直ちに大量の水で洗い流す。(*3)
吸引した場合 : 塩素ガスを吸い込んだ場合には次の処置を行う。
(1) 咳が出る程度の時は、新鮮な空気の風通しのよい場所で休憩する。
(2) 重傷の場合は直ちに医師の手当を受ける。(*5)
(3) 塩素ガスで眼に刺激を受けたときは、直ちに清浄な水で15分間以上洗眼し、状況に応じて医師の診断を受ける。
飲み込んだ場合 : 大量の水又は牛乳か生卵を飲んだ後吐き出し、直ちに医師の診断を受ける。(*3)
火災時の処置(*4)
消火方法 : このもの自身は不燃性。但し、可燃物と共に燃焼した場合は水で消火する。
消火剤 : 不燃性にて該当せず。
その他 : 周辺火災の場合には、移動可能な容器は速やかに安全な場所に移す。移動不可能な場合は、容器、周辺を大量の水で冷却する。
漏出時の処置(*2)
環境保護対策 : 大量にこぼれた場合は、周辺を立入禁止とし、回収に努め、人家、還元剤、可燃物の無い場所へ移す。
漏出物の処理 : 出来る限り容器に回収する。回収不能分については中和分解、還元剤による処理を行うか、又は大量の水で洗い流す。酸による中和は塩素ガスを発生するので、その防護対策を講じて行う必要あり。
取り扱い及び保管(*3)
取り扱い : (1) 移液の際は、分解又は液漏れ等が起こらないよう、設備をよく点検した後行う。また、容器のバルブやコックには部外者が触れないように表示をする。
(2) 作業中に温度の上昇、PHの低下、重金属の混入があると酸素又は塩素を放出するので要注意。
(3) 誤って酸と混合した場合は、直ちに苛性ソーダ、消石灰等のアルカリを添加する。
(4) 発生した塩素ガスは周辺に拡散する恐れがある場合は、関係者に連絡すると共に、風上に避難、誘導等の措置を講ずる。
保管 : (1) 直射日光を避け、冷暗所に保管する。
(2) 重金属類(Co、Ni、Cuなど)が存在するとそれらが触媒となり、分解を促進するため、混入を避ける。
(3) 貯槽又は容器は、樹脂製又は内面に耐食性材料をライニング又はコーティングした鉄製のもの、あるいは耐食性材料で製作した物を使用する。
(4) 貯槽又は容器への配管は他の配管と区別し、受け入れ口には見易い箇所に品名を表示する。
暴露防止措置
設備対策 : 取り扱い場所には、局所及び全体排気装置、手洗い、洗眼設備を設置する。(*3)
防護具 : 呼吸用保護具 = 酸性ガス用防毒マスクを着用
保護眼鏡 = ゴーグル型のものを着用
保護手袋 = ゴム手袋着用
保護衣 = 長袖長ズボン、ゴム長靴、ゴム衣着用
物理/化学的性質
外観等 : 無色又は淡緑黄色の透明な液体で強い塩素臭あり。
比重 : 1.05〜1.20(20℃)
溶解度 : 水に任意の割合で混合
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : なし
発火点 : なし
爆発範囲 : なし
可燃性 : なし
発火性 : なし
酸化性 : あり
自己反応・爆発性 : なし
安定性・反応性 : 空気、熱、光、金属などに極めて不安定で、放置すると徐々に塩素を失う。
有害性情報(人についての症例、疫学的情報を含む)
急性毒性 : マウス 経口 LD50 12mg/kg(*6)
幼 児 経口致死量 15〜30ml(5%溶液)(*4)
亜急性毒性 : F-344ラットに飲料水として投与した場合、2週間の投与で0.25%以上の濃度群において、また13週間の投与では0.2%以上で、著しい体重抑制が見られた。(*6)
   注)LD50(50% Lethal Dose):供試動物が50%致死する体重1kg当たりの投与量
環境影響情報
分解性 : 水中で徐々に分解する。
魚毒性 : 水生生物に有毒(*7)
アメリカヤナギバエ  96時間 LC50 = 59ml/L
小エビ  96時間 LC50 = 52.0ml/L
   注)LC50(50% Lethal Concentration):供試動物の棲息する水中に投与した場合、供試動物が50%致死する濃度
廃棄上の注意(*2)
(1) 使用済み容器を廃棄する場合は、内容物を十分に排出した後洗浄し廃棄する。
(2) 廃液及びマッドは必ず完全な塩素ガス吸収装置のついた密閉容器中で中和分解処理後、廃棄する。廃棄の際は「廃棄物処理法」「水質汚濁防止法」等関係法令を遵守する。
輸送上注意(*2)
取り扱い及び保管上の注意による他、
(1) 包装容器が破損するような強い衝撃を与えないこと。
(2) 分解しやすいので、遠距離輸送はなるべく避ける。
(3) 直射日光下の輸送は、温度上昇によって分解が促進されるので避ける。
(4) 他の物質と容器を共用しないこと。また、酸類との混載は避ける。
(5) 小型容器で輸送する場合、栓(ガス抜き栓)のある部分を上にして積載する。
適用法令
労働安全衛生法 : 施行令別表1危険物(酸化性のもの)
船舶安全法 : 別表第3(腐食性物質)
航空法 : 施行規則第194条 告示別表第11 (腐食性物質 Q−等級3)
港則法 : 施行規則第12条危険物 (腐食性物質)
危規則 : 第3条 告示別表第3腐食性物質(R−上・下/上等級3)
      海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律施行令別表第1(有機物質−C類物質)
記載内容の問い合わせ先
   多木化学株式会社 工業薬品営業部 営業開発課
    兵庫県加古川市別府町緑町2番地
     TEL:0794−37−0654
     FAX:0794−37−0939
引用文献
 (1)(社)日本化学工業協会の製品安全データシート作成指針による分類基準
   1 爆発性物質
   2 高圧ガス
      :
   11 その他の有害物質
 (2)日本化学会編 「化学防災指針7」 丸善 (1980)
 (3)日本ソーダ工業会編 「安全衛生手帳 1992」
 (4)東京連合防火協会編 「危険物データブック」 丸善 (1988)
 (5)日本ソーダ工業会編 「次亜塩素酸ソーダ輸送設備取扱いマニュアル」 (1990)
 (6)吉川ら、衛生試験所報告 98,62 (1980)
 (7)ギュンダー・ホンメル編 新居六郎訳 「危険物ハンドブック」 
    シュプリンガー・フェアラーク東京(株)(1991)
その他
 この製品安全データシートは、現時点において当社が入手している資料・情報に基づいて作成したものですから、その限りにおける危険・有害性・環境影響その他に関する情報をご提供する物です。今後、新たに得る知見により、記載事項を改訂変更する事もあります。

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